ブレイクタイム30 歯科衛生士高梨の唾液の秘密
虫歯から歯を守る! 唾液の力の秘密
歯科衛生士の高梨です。今回は唾液のもつ力の秘密をお伝えします(^▽^)
お口の中には様々な機能があります。その中でも唾液は私たちの健康を守るための様々な力をもっているので、
"唾液のすばらしさ"を皆さんに知って頂くために、主な7つの作用をご紹介します。
唾液の作用は?!
①消化(しょうか)作用
唾液中の"アミラーゼ"という酵素(こうそ)が、食物中のデンプンを分解します。
②潤滑(じゅんかつ)作用
舌、頬の粘膜(ねんまく)をなめらかにして、食べ物を飲み込みやすくしたり、発音しやすくします。
③体液量(たいえきりょう)調節(ちょうせつ)作用
体が脱水(だっすい)状態(じょうたい)のときは唾液の量が少なくなり、水を飲みたい欲求を強めます。
④緩衝(かんしょう)作用
お口の中を中性にして、歯の再石灰化を促します。
⑤再石灰化(さいせっかいか)作用
唾液中には歯を構成するカルシウムやリンが含まれており、生えたての永久歯の成熟を促したり、初期むし歯(むし歯になる一歩前の状態)を再石灰化に導きます。
⑥抗菌(こうきん)作用
唾液中には細菌の増殖を抑制したり、殺菌作用がある"唾液ペルオキシターゼ"や"リゾチーム"などが含まれています。
⑦清浄(せいじょう)作用
お口の中の食物や細菌、異物などを洗い流します
Q.唾液はお口の中のどこから出るの?
A.唾液は唾液(だえき)腺(せん)というところで作られます。
大きな唾液腺では耳下腺(じかせん)・顎下(がっか)腺(せん)・舌下(ぜっか)腺(せん)がありますが、
実は舌や上あご、唇や頬の裏などにも小さな唾液腺があるんですよ。
ちなみに梅干しやレモンなどの酸っぱいものを見たり想像すると、
耳の下がギューッと痛くなったり、ジュワっと唾液が出たりしたことは
ありませんか? それは耳下腺が刺激されているんですよ!
Q.人間の唾液は一日どのぐらい出るの?
A.1~1.5リットルです。加齢によって唾液の量は少なくなります。
また夜寝ているときには唾液の分泌量が少なくなるので、
むし歯菌が増えてむし歯になりやすくなります。
夜寝る前は歯磨きをしっかり行いましょう!
私たちがすぐにむし歯にならない
のは、唾液のおかげなのです!
唾液のもつ力のすばらしさが
皆さんに伝わったでしょうか?
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