院内新聞

ブレイクタイム30 2012年夏号 須賀子のちゅら島沖縄

須賀子のふるさと紀行
はいさい(沖縄の方言で「こんにちは」)!! 斎藤伸雄一番弟子・歯科医師の須賀子です!!
毎年6月に入ると、ふと「今年のお盆は帰れるかな~」と思ったりします。
と言うのも、沖縄のお盆は旧暦で行うため、関東のお盆と日程がズレるので一般的なお盆休みではない時期に沖縄ではお盆になったりします。
沖縄では正月よりもお盆の方が重要な行事なので、毎年実家の母からは、お盆休みが合わないと分かっていても
「たまにはお盆に帰ってきて手伝いなさいよね」と無理難題を言われていました(^_^;)

お盆の期間は本土と同じで3日間ですが、その3日間を沖縄では独特の呼び方をします。
まず盆入りは「ウンケー」と言い、お墓に行って先祖をあの世からお迎えして、家まで連れてきます。
中日は「ナカヌヒー」と言い、お中元を持って親戚を一軒一軒回るのですが、
なにせウチナータイムの沖縄人はアポなしでお中元片手に突然現れるため、
仏壇を守る本家の我が家は常に誰かが家にスタンバイして台所を守らなければいけません・・・
この習慣は本土の人には結構驚かれます(^_^;)
そして、最後の日は「ウークイ」と言い、旧盆で一番大切な行事なので、仕事の関係でウンケーやナカヌヒーができなかった親戚も、この日だけは本家の仏壇の前に集まります。
「ウークイ」は先祖をあの世に送る行事なので、なるべく長く先祖に留まって居てほしいと言う願いから、霊を送り出すセレモニーは日付の替わる直前に行なわれるのが正式ですが、さすがに子供がいる家庭では「オジー、オバー、ごめんね~」と言いながら21時くらいに行うこともあります。
まず、集まった親戚が線香をあげるのですが、その線香がやはり独特で、6本がひとつにくっついた「ヒラウコー」という平べったい線香を使います。
そして、カニバーキという金属性の洗面器のような形をした容器を用意して、皆のあげた線香と仏壇にお供えした料理、お花を入れていきます。
ちなみに我が家では本物の洗面器を使用していました!

さらにカニバーキの中で「ウチカビ」というあの世で使う「お金」を燃やします。
柔らかい紙でできていて大量のウチカビを焼くのですが、私が子供だった頃は「あの世でご先祖様がお金に困りませんよ~に」・・・との思いではなく、ただ単純に燃え上がる炎が焚火のようでワクワクするためジャンジャンウチカビを投入し、火の勢いが自分の身長より高くなったりして、焦った記憶があります (+_+)
余談ですが、ウチカビは沖縄のスーパーならどこでも売っていて、\200前後で買えます♪
この行事を体験したい!!と思われた方へ。
この旧盆の期間は沖縄県内は大渋滞するため身動きが取れなくなりますので、観光が出来なくなることを覚悟の上、ご参加ください。
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