院内新聞

歯科医師による、とある地方の駄菓子屋に関する一考察

駄菓子屋は日本全国から消えつつあるようですが、今回は、横須賀市内では消滅したと思われる駄菓子屋に関する文献を掲載いたしました。
以下、さいとう矯正歯科クリニック院内新聞記事より・・・

はいさい!!(沖縄の方言で「こんにちは」) 斎藤伸雄一番弟子の歯科医師・須賀子です。
私と同世代の皆さんは、子供のころ、近所に駄菓子屋さんはありましたか?
私の生まれ育った沖縄にも勿論駄菓子屋はありました。
沖縄では駄菓子屋のことを、「いっせんまちや」 と呼んでいました。 
「いっせん」とは、一銭ではなく1セントのことです。(私も1銭だと思っていました)
沖縄がまだアメリカの統治下にあったころ、通貨はドルだったため、本土復帰前、「いっせんまちや」には1セントでも買えるお菓子が沢山あったのでそう呼ばれるようになったそうです。

私の子供時代にはギリギリ(笑)ドルではなく円になっていたので、100円を握り締め「いっせんまちや」で友達と待ち合わせをしていました(^_^) 
「いっせんまちや」は、オバァが一人で切り盛りしている場合がほとんどで、ちょっと耳の遠いオバァと駆け引きをしてオマケしてくれるのが楽しかったのを憶えています。
10円ガムや塩せんべいや水あめや10円クジ・・・数え上げればキリがないほどぎっしりと並べられた駄菓子の中から、100円でいかにして満足感を得るチョイスをするかを考えるのも楽しかったですね~

この「いっせんまちや」も、大型スーパーやコンビニの出現とおばぁの寿命とともに町から姿を消していきました。
先日、息子と帰省した際に、私の通っていた小学校まで散歩したのですが、残念ながら子供たちの社交場は1軒も残っていませんでした。
そしていつもならこの「ちゅらしま」の記事にはたくさんの写真が掲載されるのですが、探しても探しても「いっせんまちや」の写真が残っていないのです(>_<)
こんなことならオバァとのスナップ写真を撮っておけばよかったと思ってしまいます。
もし、沖縄に旅行した方で、偶然にも「いっせんまちや」を発見されたかたは、是非私にご一報ください!
こんなにも貴重な存在となってしまった「いっせんまちや」を沖縄の有形文化財として登録するように働きかけたいと思います(^_^)

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