院内新聞

日本矯正歯科学会専門医を更新するための書類を学会に提出いたしました。

院長の斎藤伸雄です。
最近の数回はマラソンのことなど、お気楽な内容が続きましたので、私のまじめな面も知っていただくための内容にいたしました。

私は日本矯正歯科学会・専門医を取得している歯科医師です。
この矯正歯科学会専門医は5年に一度の更新が必要になり、更新をするためには試験を受けなければなりません。
一度専門医の資格審査に合格すれば、一生この資格を名乗ることができるのではありません。
この試験を受けなければ専門医を継続できないという、大変恐ろしい資格でもあるのです。

日本矯正歯科学会専門医とは?
日本で最も古く、多くの歯科医師が所属している矯正歯科に関する学会を「日本矯正歯科学会」といいます。
日本矯正歯科学会は、大学病院矯正科に所属している歯科医師はもちろん私のような個人開業も所属していて、会員は約6000名、研究に関する論文掲載・症例報告・認定医専門医審査・年に一度の大会など、矯正治療の学術的なことに関する総本山といえる活動をしており、矯正治療を行う医師であれば当然所属しているべき学会といえます。
他にも似たような名前の学会もありますが、日本矯正歯科学会とはまったく別の団体なので注意してください。
日本矯正歯科学会が矯正治療技術の向上を目的とした資格制度を管理しています。
それが認定医制度・専門医制度といい、専門医制度の方が取得がより難しく、現在308名しか専門医制度に合格していません。
2010年に私がこの試験に合格し、5年前より「日本矯正歯科学会専門医」という肩書きを名乗ることができるようになりました。
この日本矯正歯科学会専門医は一度合格しても、一生その肩書きを名乗ることは出来ません。
5年に一度更新が必要で、更新するには再度試験を受けなければなりません。
2013年日本矯正歯科学会は、長野県松本で開催され、この私が日本矯正歯科学会専門医更新試験に挑戦し、無事合格できたことを報告させていただきます。
試験は、実際自分で治療した症例を歯型の模型・写真・レントゲンなどからレポートを作成して学会に展示します。
また使用する資料は基本的に患者さんのものでもあるために、患者さんから許可をとり直筆のサインの提出が求められます。
実際の試験は、たとえ大学教授であったとしても対等の評価が出来るように、提出した歯科医師の名前が試験官には分からないような形式で行われ、フェアで厳密です。
私の日本矯正歯科学会専門医の有効期限は2015年12月までとなっておりますが、2013年の症例審査に合格していますので、更新の書類を提出すれば、有効期限は2020年まで延長されます。
そして今年5月に、日本矯正歯科学会専門医を更新するための書類を学会に提出いたしました。

さいとう矯正歯科クリニックは現在歯科衛生士4名・常勤歯科医師3名・受付1名という体制で診療を行っており、私一人が全ての治療を行っているのではないことは、当院で治療を受けている患者さんなら誰でも知っていると思います。
私が最初から最後まで治療した症例ではありませし、勤務医の歯科医師や歯科衛生士も、もちろん治療に協力していただいています。
さらに衛生士業務(歯ブラシ指導・スケーリング)などは、院長の私よりも歯科衛生士の方が、遥かに上手に行うことができます。
歯科医師が行う治療の技術に関しても私と同等にできるように診療時間以外にも厳しく指導していますし、指導に耐えることが出来る歯科医師のみを採用しています。

今の私の役割を野球・サッカーなどのチーム・スポーツで例えるなら、監督という役割になります。
診療時間以外にも治療計画を検討し、論文の検索や他分野の専門医と連絡を取り、治療に関する具体的な検討や指示を出しています。
しかし診療中の歯科医師としての私は監督兼選手のような存在で、正直手先の技術的なことや体力に関しては、野球やサッカーと同じように選手専任の選手(歯科医師)に比べれば劣るかもしれません。
「チーム・さいとう矯正歯科クリニック・監督」である私が、日本矯正歯科学会専門医という肩書きを継続することが出来るのは、私以外の優秀なスタッフいて、チームとしての総合評価がされたと考えて欲しいのです。
監督だけが頑張って選手のやる気がないチームであれば、当然このような結果を得ることはできなかったでしょう。
さいとう矯正歯科クリニックではスタッフの技術向上だけでなく人間性を高めるため、セミナーや書籍を通して学ぶことを強く推奨しています。
私も多くの歯科医院を知っていますが、これほど優しくて勤勉なスタッフを揃えている歯科医院は非常に少ないと思います。
最近では院長の私ではなく「○○先生に治療して欲しい」「衛生士さんの○○さんに説明して欲しい」といわれることが多くなってきました。
監督として選手が評価されるのは嬉しいのですが、少し寂しい思いをすることがありますので、運悪く私が診療を担当することがあっても、笑顔で対応してくださいね!

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