子育てセミナーを受講しました。

現在はシンガポール在住の歯科医師岩本の記事を紹介します。

歯科医師の岩本です。
先日「子育てで大切なこと・・・エリクソンに学ぶ人間のライフサイクル～人間の成熟や発達には順序がある～」という講演会に参加しました。
これは、岩波幼稚園と大津幼稚園が主催された講演会で、講師は精神科の医師である佐々木正美先生という大変著名な方でした。
今回の講演会では、発達心理学者エリクソンのライフサイクル論に基づいた、佐々木先生の豊富な臨床経験や貴重なお話が伺え、大変有意義な時間を過ごすことができました。
その中でも先生が繰り返しお話されていたのは、乳幼児期に手や心をたくさんかけてあげればあげる程、社会的に自立した人格が育つということでした。
過保護が子どもをダメにすることは絶対にないのでたくさん手をかけてあげること、もしも思春期や青年期に問題を起こしてしまうようなことがあれば、それは幼い頃の手のかけ方が足りなかったのかもしれない、そういうケースは実はよくあるということでした。
そして、子どもの言うことをよく聴いてあげることが大切で、親の言うことをよく聴かせるような育て方はよくないというお話を伺い、日頃の自分の子育てを振り返ってみると「よい母親になりたい」という気持ちがいつしか「よい子の母親になりたい」という自分勝手な気持ちになっていたのではないかと反省させられました。
今回学んだことを子育てだけではなく、クリニックに通院されているお子様方と接する場面でも活かしていければと思っています。
佐々木先生は育児に関するたくさんの本を出版されています。
相田みつをさんの詩と佐々木先生の語りと解説で構成された「育てたように子は育つ」はさらっと読めてオススメの一冊です！